4日目の5月4日の主な行事は、
白山神社献饌(けんせん)行列<中尊寺境内>
白山社祭礼<中尊寺白山神社>
古実式三番(さんば)
神事能「竹生島(ちくぶしま)」
哭き(なき)まつり<観自在王院跡>
となっております。
中尊寺白山神社にあります能舞台にて見られる
古実式三番及び神事能は
中尊寺の僧侶の方々によって演じ奉納される大変貴重なものです。
そして哭きまつり―
こちらは毛越寺に隣接します観自在王院跡で行われます。
なんと!参加者全員で泣くまつり・・・・
・・・ではありません。
観自在王院跡は、奥州藤原氏2代基衡公の妻が建立したとされる寺院跡で
哭きまつりはその妻の死を悼み冥福を祈る行事です。
毛越寺の僧侶の方々が庭園奥にある阿弥陀堂のまわりを
泣くような調子のお経を唱えながらまわります。
庭園内にはこの基衡の妻の墓がひっそりとたっておりますので
お越しの際は是非寄ってみてくださいね。
さてさて、
この日はなんと3団体の郷土芸能が一挙に見られる
郷土芸能デーとも言える日でした。
まずは地元平泉町の達谷窟毘沙門神楽さん。
テンポの早い摺鉦と太鼓が賑やかで、舞も美しい「御神楽(鶏舞)」を披露していただきました。
そしてお隣りの奥州市、胆沢区からお越しいただきました
行山流都鳥鹿踊さん。
鹿踊の魅力と言えばこの力強い大鼓と歌、激しく躍動する鹿さんたちの群舞ですね。
ちょっと神々しい感じすらします。
団体によって袴の柄やササラの長さ、鹿さんの表情など装束も特徴がありおもしろいですよ。
装束は全部で15キロくらいあるそうです・・・
続いて町内神輿が駅前に入ってきました。
サシ! |
今年の水かけ神輿が楽しみです。
続いて奥州市胆沢区から朴ノ木沢念仏剣舞さん。
国の重要無形民俗文化財に指定されていらっしゃいます。
別名高館勿怪(もっけ)ともいうこの剣舞の起源は、
義経最期の地「平泉高館」が発祥といわれるそうで、とてもゆかりの深い剣舞です。
「おお!」という力強い声、激しく勇壮な踊りは見るものを圧倒します。
朴ノ木沢さんのパンフレットによりますと、舞人は古代の憤死した武士の亡霊を表すそうで、
・・・まさに踊る様子は荒ぶる武者たち。
この一匹の赤いお猿さんは一見道化役のように見えますが、釈迦の化身なのだそうです。
お猿さんが加わり共に踊っているうちに、亡霊たちの心は安らぎ消散する―
というストーリーがあるようです。
「源義経公東下り行列」以外にも
見どころ盛りだくさんの春の藤原まつり。
是非岩手ならではのたくさんの郷土芸能にも触れてくださいね。