2013年5月11日土曜日

春の藤原まつり「郷土芸能&町内神輿」

5月1日から5日まで行われました「春の藤原まつり」


4日目の5月4日の主な行事は、

白山神社献饌(けんせん)行列<中尊寺境内>

白山社祭礼<中尊寺白山神社>
  古実式三番(さんば)
  神事能「竹生島(ちくぶしま)」  

哭き(なき)まつり<観自在王院跡>

となっております。


中尊寺白山神社にあります能舞台にて見られる
古実式三番及び神事能は
中尊寺の僧侶の方々によって演じ奉納される大変貴重なものです。

そして哭きまつり―
こちらは毛越寺に隣接します観自在王院跡で行われます。

なんと!参加者全員で泣くまつり・・・・




・・・ではありません。


観自在王院跡は、奥州藤原氏2代基衡公の妻が建立したとされる寺院跡で
哭きまつりはその妻の死を悼み冥福を祈る行事です。
毛越寺の僧侶の方々が庭園奥にある阿弥陀堂のまわりを
泣くような調子のお経を唱えながらまわります。

庭園内にはこの基衡の妻の墓がひっそりとたっておりますので
お越しの際は是非寄ってみてくださいね。

さてさて、
この日はなんと3団体の郷土芸能が一挙に見られる
郷土芸能デーとも言える日でした。


まずは地元平泉町の達谷窟毘沙門神楽さん。




テンポの早い摺鉦と太鼓が賑やかで、舞も美しい「御神楽(鶏舞)」を披露していただきました。

そしてお隣りの奥州市、胆沢区からお越しいただきました
行山流都鳥鹿踊さん。




鹿踊の魅力と言えばこの力強い大鼓と歌、激しく躍動する鹿さんたちの群舞ですね。
ちょっと神々しい感じすらします。





団体によって袴の柄やササラの長さ、鹿さんの表情など装束も特徴がありおもしろいですよ。
装束は全部で15キロくらいあるそうです・・・



続いて町内神輿が駅前に入ってきました。 



威勢のいい掛け声が響き渡ります。


サシ!

今年の水かけ神輿が楽しみです。



続いて奥州市胆沢区から朴ノ木沢念仏剣舞さん。  
国の重要無形民俗文化財に指定されていらっしゃいます。         


別名高館勿怪(もっけ)ともいうこの剣舞の起源は、
義経最期の地「平泉高館」が発祥といわれるそうで、とてもゆかりの深い剣舞です。



「おお!」という力強い声、激しく勇壮な踊りは見るものを圧倒します。

朴ノ木沢さんのパンフレットによりますと、舞人は古代の憤死した武士の亡霊を表すそうで、
・・・まさに踊る様子は荒ぶる武者たち。



この一匹の赤いお猿さんは一見道化役のように見えますが、釈迦の化身なのだそうです。

お猿さんが加わり共に踊っているうちに、亡霊たちの心は安らぎ消散する―
というストーリーがあるようです。




「源義経公東下り行列」以外にも
見どころ盛りだくさんの春の藤原まつり。

是非岩手ならではのたくさんの郷土芸能にも触れてくださいね。