「源義経公東下り行列」が行われました。
この東下り行列は、兄頼朝に追われ平泉へ逃げのびた義経主従を
藤原秀衡公が温かく迎え入れたという情景を再現したもので、
今年で52回目を数えます。
義経役を有名なタレントさんや俳優さんがつとめ、
まつりの期間中でも最も賑わう日となります。
午前10時。
藤原秀衡公の「出迎え行列」は中尊寺坂下を出発し、
義経公と対面する毛越寺までむかいます。
地元平泉小学校の鼓笛隊の皆さんに先導され
平泉駅前までやってきました。
肌寒いものの空は青く天気は良好で、沿道にはたくさんのお客様です。
それぞれの役に扮した方がロータリーへ入ってきました。
堂々とした行列に拍手や歓声があがります。
行列の中ほどで義経公役が乗る馬と北の方役の牛車が通過します。
おふたりは毛越寺から出る午後の「本行列」に加わりますので
この時点では空馬、空車が通ります。
このあと行列は毛越寺へ入り、12時40分から「ねぎらいの場再現」となります。
ここで初めて秀衡公と義経公が対面する「対面の場」があり
平岡祐太さん扮する義経公や北の方、弁慶などが登場します。
その後一行は毛越寺内の大泉が池にて船遊びを楽しみます。
そして午後1時30分。
いよいよ「本行列」が毛越寺を出発。
お客様も更に増え、期待感も高まります。皆さん興奮気味に行列が来るのを待っています。
今度は地元長島小学校の合奏団の皆さんによる演奏が行われます。
素晴らしい演奏に沿道のお客様からは感嘆の声があがっていました。
いよいよロータリーに行列一行が入ってきました。
本行列に合わせるように天気も最高に・・・
役によって衣裳も様々です。
役者さんの胸のあたりに木札があるのが御覧いただけるでしょうか。
それぞれの役名が書いてありますので、ここも注目ですよ。
秀衡公の牛車も通過します。
しばらくすると毛越寺方面からたくさんの人が流れてきました。
いよいよ義経公役、俳優の平岡祐太さんの登場です。
沿道からのたくさんの声援に、平岡さんはひとりひとりに目を合わせながら
手を振って応えていらっしゃいました。
義経役、とても似合っていると思いませんか?
そして北の方の牛車が通ります。
華やかで可愛らしい北の方、またまたとても素敵です。
総勢93名の行列はこのあと中尊寺まで行きます。
この「源義経公東下り行列」は、
春の藤原まつりの期間中、5月3日しか見られません。
是非平泉にお越しいただき、現世に再現される美しい平安絵巻を
直にご覧になってみてくださいね。