行事内容は・・・
15時 献膳式
16時 常行三昧供
18時 後夜作法
19時30分 献膳行列 平泉駅前出発
20時 献膳行列 山門到着
21時 延年の舞奉納
と、このようなスケジュールで行われました。
献膳行列出発前の平泉駅前
平泉駅前のロータリーをぐるっとまわり、先頭は最後の行列を待ちます。
皆がそろい、毛越寺へ行列は出発します。
お客さまより、「たいまつに火がともってっているのと、ともっていないものの違いは・・・?」と、
ご質問がございました。
回答:献膳行列の先頭のたいまつがともります。行列の、こちらが先頭ですよ~との合図です。先頭のたいまつに続いて、あとの行列は毛越寺まで続いていきます。毛越寺につきますと、山門前ですべてのたいまつに火がともります。
さて、19時30分からの献膳行列を駅前で見送り、私達も、いざ毛越寺へ出発です!!
延年の舞奉納を最後まで見たい!!との気持ちいっぱいで、
二十日夜祭の夜の寒さにも負けぬよう、服もしっかり、いっぱい!着込みました・・・モコモコ。
(皆様、お越しの際は、二十日夜祭は夜中まで行われますので、手袋・お帽子、暖かくしていらしてくださいね。)
ちょっと先回りして、行列を山門まえで待ってみました。
しばらくすると、山門前には、先頭行列が到着し、
先頭以外のたいまつにもこちらで火をともしていき、山門をくぐっていきます。
山門をくぐると、目の前には本堂がございます。
お寺の中では、二十日夜祭の歌が流れておりました。
(ますます、お祭りの雰囲気がただよいますね♪)
山門を、行列がくぐり、皆の掛け声とともに、
いよいよ、火のともった、たいまつとたいまつが重なり合ったり、受けあったりします。
こちらは、毛越寺庭園の大泉が池を右回りでまわり、常行堂へ向かいます。
私達はその逆回りをして、反対側から行列を見守りながら、先回りしました。
大泉が池には氷が張り、その上に真っ白な雪が白く敷きわたり、
雪はすべての光を優しく包みます。
遠くでは、たいまつの炎が、静かな真っ暗な夜空の世界と、
地上の雪の白さとの境界をつくりだし、
一面に幻想的な世界を優しくつくりだします。
常行堂前に行列が到着すると、たいまつを交差させ下におろし、
その上を鬼子と呼ばれる3~7歳児を背負ったお父さん達が
火の上を一生懸命に駆け抜けていきます。
(前から見ると鬼子がお父さんの頭の上からピョコピョコ♪顔出します。)
こちらは・・・鬼子の後ろ姿・・・
健康に育ちますように・・・と大事そうにお父さんがおんぶしてる姿が心あたたまります。
と、ほころんでる間に、蘇民袋の争奪が始まりました!!!
赤色は厄年の方々で、その周りを黄色のはちまきの方々が倒れないように見守ります。
一気に、その周りはギュウギュウになります!
(お子様をお連れの方々は離れて見守りいただくとよろしいかと思います。)
蘇民袋はこちらの方が勝ち取りました!!高舘講の方です!!
みんなで拍手!!!
その後は、みんなが待ちに待っていた、餅撒きです!
餅だけの袋と、餅と・・・が、入ってる袋があります。
何が入っているかは、拾った方のお楽しみですね☆
お帽子や持ってきた袋でキャッチする方、
私は・・・点々と跳ねて下に落ちたものを、ギュウギュウの中潜ってやっとのことで拾えました。
ここまできたら!拾いたいですよね!!
こちらは、行列で使ったたいまつです。黒く焦げが付いたのを選び、持ち帰りいただきますと、
火の神様とのことで、火伏せになるそうです。
小さくちぎってっていっても大丈夫だそうです。
21時近くにはあたりも静まり、常行堂では片付けがはじまり、
延年の舞奉納の準備になります。
中には約100人弱の方々が座って見ることができます。
こちらを目的でいらっしゃる方も多いです。
二十日夜祭の「延年の舞」は、
お祭りなどで舞わられる舞とは違い、
披露される舞ではなく、
一年に一度の二十日夜祭の時のみに奉納される舞になります。
深夜24時頃まで「延年の舞」の奉納は行われ、
帰る頃には、常行堂前も静まりかえります。
二十日夜祭の最後、そして、一日の終わりを「延年の舞」の奉納で迎え、
静まりかえった帰り道、今年一年の過ごし方をふと思い描いたり、思い直してしまうような、
心静かな夜となりました。
何度かいらっしゃってる方々、私も・・・二十日夜祭の魅力と出会いました。
そして、まだお越しでない方も、是非、二十日夜祭に一度いらしてみてはいかがですか☆